商品名 家の中を癒やし空間に!香りと照明でつくるリラックスインテリア術
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帰ってきた瞬間ほっとできる家って、どんな空間だろう?

外でどれだけ忙しく過ごしても、家に帰ったときだけはふっと力を抜きたい。そんなふうに思っていても、現実には玄関を開けた瞬間に子どもの脱ぎっぱなしの靴や洗濯物、台所の片づけが目に入ってきて、ため息をついてしまうこともあります。

完璧に片づいた部屋じゃなくていい。雑誌に載っているようなインテリアでもなくていい。けれど「ここにいると心が落ち着く」「香りや光が優しい」と感じられる空間は、ほんの少しの工夫で作ることができます。

特に、香りと照明。この2つは家具を買い替えるよりも簡単で、片づけが苦手な人でも取り入れられる“癒やしの近道”です。目に見えないけれど、空気をふんわりと変えてくれる。家の雰囲気を整えるうえで、とても効果的な要素です。


香りは暮らしの空気を変える「目に見えないインテリア」

● なぜ香りが大切なのか?

香りは一瞬で記憶や感情と結びつく力があります。朝、コーヒーの香りを嗅ぐと気持ちがしゃんとするように、夜にラベンダーの香りを感じるだけで肩の力が抜ける瞬間がありますよね。

部屋に入ったとき、その家の「空気」を決めるのは目に見えるものだけではなく、“香りの印象”でもあります。柔軟剤のふわっとした匂い、木の家具の匂い、キッチンに残る夕食の香り。それらの積み重ねが「この家らしさ」をつくります。


● 香りを取り入れる方法はいろいろ。自分に合うものを選べばいい

香りの取り入れ方はたくさんあります。難しく考える必要はありません。大事なのは、毎日使う空間に「自分が心地よいと思える香り」があることです。

1. アロマディフューザー

水を入れ、数滴のアロマオイルを垂らして香りを広げます。蒸気と一緒に部屋に香りが広がり、見た目も優しい明かりで癒やされます。

2. リードディフューザー

瓶に入った液体にスティックを挿して置いておくだけで、自然に香りが広がっていくタイプ。電源が不要なので、玄関・トイレ・寝室におすすめです。

3. お香・インセンス

煙を楽しむ香り。深く呼吸したくなるような落ち着きが生まれます。使わないときは専用のケースやトレーに置けば、インテリアとしても可愛いです。

4. 布製品の香りづけ

クローゼットや布団にお気に入りの香りのリネンウォーターやファブリックスプレーをさっと一吹きするだけで、香りは空間よりも“暮らしの近く”で感じられます。


香りを選ぶときの注意点と失敗談

香りは人によって好みが大きく違います。自分が好きでも、家族にとって強すぎると感じる場合もあります。

私自身、最初にラベンダーのアロマを寝室で使ったとき、夫がひと言「ちょっときついかも…」と言ったことがあります。良かれと思っていたのに、逆にリラックスできなかったようで、慌てて換気することに。そこから学んだのは、“香りは自分だけのものじゃなく、家族と一緒に感じるもの”ということでした。

強すぎる香りは頭痛や不快感の原因になることもあります。最初は少しだけ。様子を見て、量を調整するのがポイントです。


香りづくりは「場所ごと」に考えると失敗しない

部屋全体を同じ香りにする必要はまったくありません。むしろ、場所によって香りの質を変えることで、空間を自然に切り替えられるようになります。

● 玄関:最初の印象をつくる香り

玄関は家の「顔」。清潔感が感じられ、少しだけ柔らかい香りがあると、帰ってきたときや来客のときに良い印象になります。柑橘系や白茶(ホワイトティー)のような透明感のある香りが人気です。

● リビング:強すぎない、長く居られる香り

長時間過ごすリビングは、香りも“空気に溶けるような薄さ”がちょうどいいです。木の香り、グリーン系、紅茶系、石鹼のような香りなど家庭的でナチュラルなものが向いています。

● 寝室:深い呼吸をしたくなる香り

寝室ではラベンダーやカモミール、ヒノキなど、呼吸がゆっくりになる香りを選ぶ家庭が多いです。ただし、夫婦で好みが違うなら無香料+枕元だけアロマシートを使うなど工夫も可能です。


照明は“空気の色”を変えるインテリア

家具を変えなくても、照明の色や光の向きだけで部屋の雰囲気は驚くほど変わります。

● 白い光(昼光色/昼白色)と、オレンジの光(電球色)

照明の色には、主に2種類あります。

光の種類 特徴 おすすめの場所
昼白色・昼光色 白く明るい。勉強・作業に向く。 キッチン、洗面所、子ども部屋
電球色 オレンジがかった柔らかい光。落ち着く。 リビング、寝室、ダイニング

夜になっても白い光のままだと、脳は「まだ昼間だ」と勘違いして、眠りにつきにくくなります。逆に、夕方以降に電球色のあたたかい光に変えるだけで、体は自然にリラックスしやすくなります。

リビングを“家族が落ち着ける場所”にする照明の整え方

リビングは家の中でもっとも家族が集まる場所です。テレビを見たり、子どもが宿題をしたり、ご飯を食べたり。それぞれの目的がある場所だからこそ、照明の色や位置で空間を区切ることがポイントになります。

● メインの天井照明だけ使うと、どうしても「明るすぎて落ち着かない」空間になる

一般的なシーリングライトは、部屋全体を明るく照らしてくれますが、夜には少しまぶしく感じることがあります。特に冬の夜、電球白色の強い光の下で過ごすと、心は休まらないのに眠気だけはじんわりとやってくる。そんな不思議な疲れは、「光の強さ」と「光の方向」が原因になっていることが多いです。

● 間接照明をひとつ足すだけで、空気が変わる

テレビボードの横、観葉植物の近く、ソファの後ろ。そんな場所に柔らかな光を置くと、光が壁や天井に反射してふんわりと部屋全体に広がります。眩しさが和らぎ、自然と呼吸も静かになる。間接照明は「光を当てる」のではなく、「光を柔らかく反射させる」のが特徴です。


寝室の照明は“眠る準備をする空間”を意識する

寝室で大切なのは、いかに“眠気を邪魔しない光にするか”。

寝る前まで明るい照明でスマホを見たり、本を読んだりしていると、脳が昼だと勘違いして眠りにくくなってしまいます。

● ベッドサイドに小さなランプを置くだけでも大きな変化になる

天井の明かりは消して、代わりにベッドの横に置いたスタンドライトだけを灯す。光が直接目に入らないように、光源が見えないタイプの間接的な照明を選ぶと効果的です。

夜の時間を照らす照明は、暗すぎず明るすぎず、「文字が読めるくらいの明るさ」まで落とすと自然と呼吸も深くなります。

● スマホのブルーライトも照明の一部として考える

寝る前のスマホはどうしてもやめられない、という人も多いですが、画面の明るさを最低にしたり、ブルーライトカットモードを使うだけでも、眠りへの影響は少なくなります。


香りと光を“同時に整える”だけで、夜がリセットされる

香りと照明は、単体で使うよりも組み合わせるとより効果があります。例えば夜、家事がすべて終わったあと、部屋の照明を電球色だけにして、アロマディフューザーをつける。カモミールやベルガモットの香りと低めの光の中で、何もせずに座っているだけでも、1日が静かに切り替わっていきます。

● 我が家でしている“夜のリセット時間”

  • 食器洗いが終わったら、キッチンだけ先に電気を落とす

  • リビングのメインライトを消して、フロアライトだけにする

  • ソファの横に置いたディフューザーにユーカリかヒノキ系の香りを入れる

  • 子どもが寝たあと、温かいハーブティーを少しだけ飲む

これだけのことで、眠る前の1時間が「明日のための時間」になります。テレビを見ていても、何かを読んでいても、空気が違うと気持ちも変わります。


お金をかけなくても癒やし空間は作れる

「ライトを買い替えないと」「高いアロマじゃないと意味がない?」そんなふうに心配する必要はありません。癒やし空間は、買い物よりも“光の位置”と“香りのさじ加減”で変わります。

● 今あるものでできる工夫

  • 机のスタンドライトをリビングで間接照明として使ってみる

  • キャンドルやLEDライトを花瓶の横や窓辺に置くだけでも雰囲気が変わる

  • 柔軟剤を少なめにして、ほのかな香りだけにする

  • 照明のカバーを替えるだけで光の質が優しくなることもある

● 逆に「買わない方がよかった」と感じたもの

  • 強い香りの芳香剤(頭痛や不快感の原因になることも)

  • 明るすぎるLED照明(眠れなくなる、家族から不評になったケースも)

  • 大型のフロアライトを衝動買い(部屋のサイズと合わず後悔)


香りや光の整え方で、家族との会話が少し変わる

香りや照明を整えるなんて、自分のためだけだと思っていたけれど、実はそうではありませんでした。

夜、照明を少し落として家族で食卓を囲むと、会話の声が自然と小さく穏やかになります。スマホやテレビの音も気にならなくなる。子どもが「なんかホテルみたい」「いつもより落ち着くね」と言ったとき、この空間はただの装飾ではなく、暮らしそのものを支える空気なんだと感じました。


どうしても片づけができない日も「光と香りだけなら動かせる」

仕事で疲れた日、気分が重くて動けない日。部屋を片付ける気力もない。それでも、照明を一段階落として、好きな香りのディフューザーをスイッチオンすることだけならできます。

部屋が散らかっていても、光の色が変わるだけで、空気が少しやさしくなる。香りがふわっと漂うだけで、「今日はこれでいいか」と思える。心が落ち着くと、不思議と次の日には片づけをする気力が戻ってくることもあります。


おわりに|整えすぎない癒やしこそ、長く続けられる

香りや照明を整えることは、インテリアの完成形を目指すことではなく、暮らしの空気を整える行為です。

完璧じゃなくていい。子どものおもちゃが転がっていても、洗濯物が積まれていても、光と香りが穏やかなら、それもまたリアルな暮らしの美しさです。

疲れた日ほど、照明を落として、呼吸してみてください。香りがいらなければ、深呼吸だけでも。今日の空気が少しやさしくなるだけで、明日への力になります。