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| 商品名 | 【シンプルライフ】本当に必要なモノだけで暮らすための3ステップ |
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| カテゴリ | 未分類 |
モノを減らしたいのに捨てられない。それは意志の弱さじゃない
部屋を片づけたい、もっとすっきり暮らしたい。そう思って収納グッズを買ったり、片づけの本を読んでみたものの、気づけばまた物が増えている。机の上には郵便物と子どものプリントが積み重なり、棚の上もいつの間にか雑貨や思い出の品であふれていく。
「私って片づけられない人なのかな」と落ち込んでしまいがちですが、多くの場合、それは性格の問題ではありません。今の暮らしの仕組みのままでは、モノが増えるようになっているだけです。増える仕組みを見直して、家の中に入るモノの量と出ていくモノの量のバランスを変えること。それが、シンプルライフの第一歩です。
テレビで見るミニマリストの部屋のように、何もかも捨てる必要はありません。好きな物、大切な物は残していい。でもそれ以外の「なんとなく置いている物」に囲まれていないと、自分が大切にしたい暮らしが見えやすくなります。
シンプルライフとは「少ない物で我慢する暮らし」ではない
シンプルライフと聞くと、白い壁に、余計な家具が一つもなく、コップは2つだけ……そんなストイックな暮らしを想像する人も少なくありません。でも、シンプルに暮らすことは我慢の連続ではなく、「大事なものに時間とお金と気持ちを使えるようにする生き方」です。
たとえば、
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なかなか掃除ができないのは、掃除する前に片づけが必要だから
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やる気が出ないのは、物の管理だけで頭がいっぱいになっているから
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新しい服を買っても気に入らないのは、クローゼットの中が埋まりすぎて自分の好みがわからなくなっているから
物を減らすことは「自分を変える」ためではなく、「自分の暮らしを整えるため」です。物と向き合うことは、自分自身の価値観と向き合うことに近く、本当に必要なモノ・好きなモノ・なくても平気なモノがはっきりしてくると、日常の迷いが減っていきます。
STEP1:まず“家の中のモノの全体量”を知ることから始める
物を減らす前に大事なのは、いきなり捨てることではなく、「今、何をどれだけ持っているのかを知ること」です。クローゼットの奥に何が入っているのか覚えていなかったり、気づけば同じようなペンやカトラリーが何本もある。それは、自分がどれだけのモノを持っているか把握できていない証拠です。
目に見えるように“全部出してみる”
たとえば衣類なら、クローゼット・引き出し・ハンガーラックにある服をすべて1カ所に集めます。それだけで「こんなにあったの?」と驚く人も多いはずです。リビングの収納に入っているもの、玄関の棚に置きっぱなしのもの、小物や紙類も同じです。
手間はかかりますが、「見える化」することで、
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本当は使っていないのに毎日目に入ってストレスになっていた
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子どものサイズアウトした服が収納を圧迫していた
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同じような物を何度も買っていた
と気づけます。
持ち物リストを作る人もいる
手書きのノートでも、スマホのメモでも構いません。特に多いカテゴリー(服・化粧品・本・文房具・子どものおもちゃなど)だけでも「何が何個あるか」ざっくり把握するだけで、自分の持ち物の癖が見えてきます。
STEP2:捨てる?残す?迷わないための“基準作り”が大事
物を減らすときにいちばん疲れるのは、捨てる作業そのものよりも「これは必要かな、やっぱり捨てないほうがいいかな」と迷い続ける時間です。迷いが多いと、片づけは必ず止まります。だからこそ、先に“残す基準・手放す基準”を決めておくことが大切です。
よく使われる判断基準
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今、使っているかどうか
「いつか使うかも」ではなく「最近3か月以内に使ったか」で判断する。 -
それがなくなると困るか?
なくても困らないものは、実は生活の必需品ではない。 -
心が動くかどうか
触ったときに嬉しい気持ちになるものなら残す価値がある。逆に罪悪感や負担を感じるものは、ありがとうと心で区切りをつけて手放す。 -
同じ用途のものをいくつ持っているか
フライパンが3つあるなら、本当に必要なのはどれか?靴が10足なら、普段履いているものは何足か?
思い出の品や高かった物に迷ったら
写真・卒業アルバム・プレゼント、なかなか捨てられないものもあります。そんなときは無理して捨てなくても大丈夫です。ただし、保管するルールだけは決めます。
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思い出箱・ファイル・データ保存にする
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写真だけ撮って手放す
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子どもの作品は“1年1個まで”などルールを作る
高かったもの・使っていない家電・ブランド品なども同じです。「もう使わないけど、罪悪感がある」場合は、フリマアプリや宅配買取で新しく必要な人に引き継ぐ方法もあります。
STEP3:モノを“増やさない仕組み”をつくる
物を減らしても、しばらくするとまた増えてしまう――そんな経験はありませんか?これは「片づけが下手」なのではなく、生活の中に“モノが入ってくる仕組み”が残ったままだからです。減らした後は、増えない仕組みを整えることが大切です。
1.「買う前のルール」をつくる
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家にあるモノで代用できないか考える
例えば「収納ケースが足りない」と思っても、まず物の数を見直す。ケースを増やすのではなく、中身を減らすことが先。 -
“欲しいから”ではなく、“必要だから”買う習慣を持つ
買う前に「これは今日必要?」と1度自分に質問してみる。1日置いてまだ欲しければ買えばいい。 -
家に迎え入れるときに置き場所を決める
収納場所が決まらない物は、家に居場所のない物。買った時点で置き場を決めることで、散らかりを防げる。
2.「1つ増やしたら1つ手放す」シンプルな法則
新しい靴を買ったら、古い靴を1足手放す。ニットを1枚買ったら、着ていないニットを1枚抜く。「入ってくる量=手放す量」になるだけで、家の中の物は増えません。
3. 定期的に“見直す日”をつくる
季節が変わるとき(衣替えの時期など)に、「この夏、一度も着なかった服」「子どもがサイズアウトした服」をまとめて見直す。短時間でできるように、収納ごとに日を変えても大丈夫です。
家族と暮らす“シンプルライフ”は、ひとりより少し複雑
1人暮らしとは違い、家族がいると「自分だけの判断では捨てられない物」「勝手に触ってほしくない物」も多くなります。特に夫や子どもとの物に対する価値観は違うことが多く、ぶつかってしまうことも少なくありません。
家族への働きかけは“説得”ではなく“共有”
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頭ごなしに「捨てて」「片づけて」と言わない
人は命令されると反発したくなるものです。特に自分の持ち物の価値を否定されると、心の距離が生まれてしまいます。 -
まずは自分の持ち物から減らす姿を見せる
服や本を見直して、「こんなに楽になったよ」と素直な感想を伝える。その変化を見た家族は自然と興味を持ち始めます。 -
子どもには選択肢を与える
「全部捨てよう」ではなく「お気に入り3つは残そう」「写真に残してから手放す?」など、本人に決めさせる。
子どもの作品や思い出の保管方法
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作品は写真に撮ってデータ化
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厳選した作品だけをファイル・額縁に入れて飾る
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1年に1箱だけ保管スペースを決める
感情ごと捨てる必要はありません。形か、記憶か、自分たちに合った残し方を選べばいいのです。
捨てにくい物との向き合い方と“手放す選択肢”
「まだ使える」「高かった」「思い出がある」――そんな理由で物を手放せない人も多いものです。無理に捨てず、誰かに託したり、形を変えたりする方法もあります。
● メルカリ・ラクマなどのフリマアプリ
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子ども服・おもちゃ・ブランド食器などが人気
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売れる喜びやスペースの空きが“物を減らす楽しさ”につながる
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写真を撮るのが面倒なら、まとめ売りやセット出品でもOK
● 宅配買取・リサイクルショップ
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本・CD・家電など大量にあるなら、ダンボールに詰めて送るだけ
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梱包材を送ってくれるサービスも多い
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値段はつかなくても「誰かの手に渡る」ことに価値を感じる人も多い
● 寄付という選択
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保育園・児童施設・海外支援団体などへ寄付できるところも
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「捨てる」ではなく「託す」ことで、気持ちの区切りがつきやすい
モノを減らすと、暮らしの中に「余白」が生まれる
シンプルに暮らすことの一番の変化は、部屋がきれいになること以上に、心に余白が生まれることです。
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探し物が減る → 朝のイライラがなくなる
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掃除しやすくなる → ホコリやゴミが溜まりにくくなる
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お気に入りだけが見える → 家が好きになる
ある家庭では、テーブルの上から物を減らし、リビングの棚も最低限だけに整えた結果、夜に家族みんなでゆっくりお茶を飲む時間が増えたそうです。以前なら「片づけなきゃ」「掃除しなきゃ」が頭から離れなかった夜の時間が、くつろぎの時間へと変わりました。
片づけのゴールは「部屋が完璧に整うこと」ではない
物を全部減らして、真っ白な部屋を目指さなければいけないわけではありません。目指すのは、「自分と家族が心地よく暮らせる空間」にすることです。
完璧じゃなくていい。忙しい日が続いて少し散らかってしまっても、すぐに戻せる状態にしておく。それが本当の意味で“ラクな暮らし”です。
終わりに|大切なものだけが残る暮らしは、思った以上にあたたかい
物を減らすということは、生活から“余分な選択肢”を減らすことでもあります。どれを着よう、どれを使おう、と迷う時間が減る。掃除や片付けに追われる時間も減る。その分、自分の好きな時間や人との時間が増えます。
シンプルライフとは、物を手放すことで、時間と心の余裕を取り戻す暮らし方です。
家の中にある物のひとつひとつに、「本当に必要?」「これからも一緒に暮らしたい?」と問いかけてみるところから始めてみてください。焦らなくて大丈夫です。少しずつ、自分のペースで。